スキビ二次小説ブログ「唐紅」でいただいたコメントのお返事、更新情報、管理人の近況などを書いています。尚、お名前の敬称についてですが「さん」で統一させていただいています。管理人に対しても気軽に呼んでやってくださいv
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2011/01/08 (Sat)
「確か、キョーコちゃんも俺達と同じぐらいの時間に事務所に入るはずだぞ」
最近では俺ばかりでなく、最上んさんのスケジュールまで把握している社さんの一言に、ハンドルを握る手に力が入る。
―――俺はこんなにも単純だったか?
思いがけず彼女に会えるかもしれない、ただそれだけの事で気持ちが高揚している自分に苦笑した。
事務所にほど近い交差点で、逸る心にブレーキをかけるような絶妙のタイミングで信号が赤になる。
もしかして、この道を歩いていたりはしないだろうか。
そううまくはいかないだろうと思いつつ、幅の広い歩道へと視線を向けた。眺めた先で目の端に入ったのは、二ヶ月前にCM契約をした電話会社の宣伝パネル。
一際目立つそれに、そう言えば新プランを大々的に打ち出すとか言っていたなと思いだし、そこに焦点を合わせて……息を飲んだ。
まさか、あれは……!
歩行者を誘導する音楽がやみ、青信号になるのと同時にアクセルを踏み込んで、直後にウインカーを左に出した。十字路から15mほど離れた所で車を止め、エンジンを切ってドアを開ける。
「社さん、少しだけ待っててください!」
「お、おいっ、蓮!?」
マネージャーの焦りを帯びた声を背に、俺は高校生ぐらいの男と話している少女の元へ、一刻も早くと急く心のままに足早に歩を進めた。
たくさんの拍手と、コメントをありがとうございます!
こちらのお返事ブログにまで来ていただける皆様に、ささやかなお礼として小ネタをUPします。
「一遇の魚」で、一般人の馬の骨を撃退した蓮に「危機管理凄すぎっ」と、こちらも読んでいて楽しくなるコメントをたくさんいただいたので、その辺りの蓮の状況を彼視点でお送りしますね。
こちらのお返事ブログにまで来ていただける皆様に、ささやかなお礼として小ネタをUPします。
「一遇の魚」で、一般人の馬の骨を撃退した蓮に「危機管理凄すぎっ」と、こちらも読んでいて楽しくなるコメントをたくさんいただいたので、その辺りの蓮の状況を彼視点でお送りしますね。
「確か、キョーコちゃんも俺達と同じぐらいの時間に事務所に入るはずだぞ」
最近では俺ばかりでなく、最上んさんのスケジュールまで把握している社さんの一言に、ハンドルを握る手に力が入る。
―――俺はこんなにも単純だったか?
思いがけず彼女に会えるかもしれない、ただそれだけの事で気持ちが高揚している自分に苦笑した。
事務所にほど近い交差点で、逸る心にブレーキをかけるような絶妙のタイミングで信号が赤になる。
もしかして、この道を歩いていたりはしないだろうか。
そううまくはいかないだろうと思いつつ、幅の広い歩道へと視線を向けた。眺めた先で目の端に入ったのは、二ヶ月前にCM契約をした電話会社の宣伝パネル。
一際目立つそれに、そう言えば新プランを大々的に打ち出すとか言っていたなと思いだし、そこに焦点を合わせて……息を飲んだ。
まさか、あれは……!
歩行者を誘導する音楽がやみ、青信号になるのと同時にアクセルを踏み込んで、直後にウインカーを左に出した。十字路から15mほど離れた所で車を止め、エンジンを切ってドアを開ける。
「社さん、少しだけ待っててください!」
「お、おいっ、蓮!?」
マネージャーの焦りを帯びた声を背に、俺は高校生ぐらいの男と話している少女の元へ、一刻も早くと急く心のままに足早に歩を進めた。
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